IrisSeed のアイリスは、多くの人に親しまれている花で、その美しさとともに、アイリスの花
言葉が私たちの団体の未来の夢を象徴していると感じています。
皆様は、アイリスの花言葉をご存じでしょうか?色や品種によって異なる花言葉があり、例えば
青いアイリスは 信念」や 希望」を表し、白いアイリスは あなたを大切にする」 純粋」 思
いやり」を意味します。また、紫のアイリスは 雄弁」や 知恵」を象徴しています。
私たちは特に 希望」をもたらす存在でありたいと願い、 種がないところには花は咲かない」
というように、 きっかけがなければ希望は持てない」と考えています。だからこそ、私たちは
【アイリス】=【希望】を咲かせるための【シード】種=【きっかけ】として【アイリスシード】
という名前を選びました。
私たち IrisSeed の設立メンバーは、それぞれに 過去」を抱えています。その過去には、 貧困」
虐待」 ネグレクト」 不登校」 いじめ」 ひとり親」 非行」 薬物」 売春」などが含まれま
す。
私たちの置かれた環境は異なりますが、社会の良いことも悪いことも多くのことを見てきました。日常生活の中で、ニュースやメディアでは 子どもが虐待されて亡くなった」 いじめの件数が過去最多」といった心痛む社会問題が報じられています。こうしたニュースを目にするたびに、私たちは行政や周囲の環境が悪いと他人事のように感じつつも、心の奥ではその子たちに何かできることはないかと考えることがありました。
そんな中で、私たちは一つの気づきを得ました。それは、同じ経験を持つ私たちだからこそでき
ることがあるのではないかということです。
私たち経験者は、その子が伝えたいことや苦しんでいること、大人には話せないことを、自分のことのように理解できます。そして、マニュアル化された言葉を並べてその子の人生の本質を見ようとしない行政や他の機関では救えない命や人生があると感じました。
また、今まで私たちが関わってきた子どもたちにも 貧困」 虐待」 ネグレクト」 薬物」
売春」 いじめ」など、たくさんのくらい物語があります。
例えば、 警察署に逃げても助けてくれなかったり。」 親が薬物をしているのを間近に見る
日々」 母親が寝室で見知らぬ男と寝ていたり。」 生きるために好きでもない人に自分の体
を売る毎日」 親から拷問をされるながらも耐える日々」 学校に行くとイジメにあって誰にも相談できない日々。」 薬を飲んでも自分を傷つけても死にきれなかったり」など、
普通の家で育った方には理解できない物語があります。
このそれぞれの物語は、普通の家庭で育った方はもちろん、その子たちと関わるために勉強
して職についてる方には理解しがたいことだと思います。難しい言葉を並べて協議をしたり、
性格や傾向で判断しマニュアル化した通りの支援はできても、本当に大切なその子の 過去」
や現在の 悩み」その子の人生の物語の 核」を見ていないというより 見ようとしていない」と思います。
前提として、この記述を見てくださっている方や、各行政機関の方が行っている支援が無意
味ということではありません。皆様方のおかげで救われた 命」 人生」があるのも事実で
す。ですが大抵の大人は子どもたちと関わるなかで物語の 核」を見ようとはせず、本当の
言葉」も聞こうとはしていないと思います。
学校や研修で習った事や根拠のない 軽い言葉で」子どもたちの 心に」土足で入りマニュ
アル化された通りに事を進めては、本当に大切な物語を見つけてあげることができていない
と思います。
そして、私たち IrisSeed はそのような状況に置かれている子どもたちを 1 人でも多く笑顔
に繋がるようにしたいと思い設立致しました。